DHMOは無色、無臭、無味であるが、毎年無数の人々を死に至らしめている。
殆どの死亡例は偶然DHMOを吸い込んだことによるが、危険はそれだけではない。DHMOの固体型に長期間さらされると身体組織の激しい損傷を来たす。
DHMOを吸入すると多量の発汗、多尿、腹部膨満感、嘔気、嘔吐、電解質異常が出現する可能性がある。DHMO依存症者にとって、禁断症状はすなわち死を意味する。
DHMOは水酸の一種で、酸性雨の主要成分である。地球温暖化の原因となる「温室効果」にも関係している。また重度の熱傷の原因ともなり、地表の侵蝕の原因でもある。
多くの金属を腐食させ、自動車の電気系統の異常やブレーキ機能低下を来す。
また切除された末期癌組織には必ずこの物質が含まれている。 汚染は生態系に及んでいる。多量のDHMOが米国内の多くの河川、湖沼、貯水池で発見
されている。汚染は全地球的で、南極の氷の中にも発見されており、中西部とカリフォルニア
だけでも数百万ドルに上る被害をもたらしている。
この危険にも関わらず、DHMOは溶解や冷却の目的で企業利用されており、原子力施設や化学物資製造、消火剤、動物実験に使われている。農薬散布にも使われ、汚染は洗浄後も
残る。また、ある種の「ジャンクフード」にも大量に含まれている。
企業は使用済みのDHMOを大量に河川、海洋に投棄しており、それはまだ違法ともされていない。自然生物への影響は限りないが、我々は今のところ何も出来ないで居る。
アメリカ政府はこの物質の製造、頒布に関する規制を「経済的理由から」拒んでいる。
海軍などの軍機関はDHMOに関する研究を巨額の費用を投じて実施している。目的は軍事行動時にDHMOを効果的に利用するためである。多くの軍事施設には、
地下に近代的な施設が造られ、後の使用に備えて大量のDHMOが備蓄されている。